ママの手料理

「えーそうなの可哀想にー!はい琥珀、コート脱いでー。…因みに今日は進展あった?」


「………犯人特定は出来てねぇ。けどもしかしたら、この事件はチビの前の家族の火事の件から繋がってるかもしれねぇって説が浮上した」


いつもの様に大也が彼がコートを脱ぐのを手伝い、琥珀は質問に淡々と答える。


今の会話だけでも、きっと大也は嬉しくてキュンキュンしているのだろう。


そう考えると、私まで何だか嬉しくなってくる。


「マルゲリータピザとかあるから食べてねー、って、それ本当?後で詳しく聞かせて?銀河後でパソコンの用意宜しくね」


「もう出来てる」


湊さんが銀ちゃんに指図したものの、パソコンを常に肌身離さず食事の席にまで持って来ている彼は、漆黒の前髪をかきあげながらそう答えた。



そして、ようやくピザも家族ー今日は伊織も居るーもリビングに揃い。


「笑美、そこのピザも後で食べると思うから用意しておいてね。…よし!皆揃った?揃ったね。はい手を合わせてー、いただきます!」


いただきまーす、と、棒読みの声が至る所から聞こえ、目の前にある沢山のピザは瞬く間に男子の胃袋に収まっていく。