ママの手料理

「あーただいまぁー………疲れた無理無理死ぬ寝る、うああぁー……」


日が暮れる前からバイトに行っていた大也が帰ってきたのは、私達が久しぶりに早く帰ってきた琥珀も交ぜて夜ご飯を食べている最中だった。


「お帰りなさい、早かったんですね」


育ち盛りだからか、私の隣でずるずると物凄い勢いでラーメンを口に運んでいた航海が顔を上げた。


「お帰り、今日ラーメンとチャーハンだけど食べ」


「食べる!笑美、俺にも用意してー!……んー今日ね、本当は夜まで働く予定だったんだけどちょっと女の人とほら、夕方から良い感じのムードになってね、それで疲れたから早めに切り上げてきた」


湊さんの言葉の上から発言した彼は、コートと黒いウイッグを外しながらバイト先での説明を始めた。


「おぉ、夕方からはすげえな。ところで性欲は解消出来たのかよ?」


「いや出来るわけないでしょ。…ってか今食事中でしょ銀子ちゃん!」


にやにやと笑う銀ちゃんをぎろりと睨み付けた彼は、



「あー疲れたよー…あれ、琥珀じゃん!今日早かったの!?てか何、食べさせてあげようか?」


琥珀の姿を見るやいなや、目の色を変えて嬉しそうに尋ねた。


「早いも何も、事件に進展がねぇんだから仕方ねぇだろカス。あと寄るな近付くな気持ち悪い」