ママの手料理

ちなみに、バイトがあった日の夜中だったり朝方に大也が帰宅して来る時はいつも半分死んだ様な表情をしているから、多分バイト先はホストクラブで間違いないだろう。



「知りたい、」


だから、今日も私はお願いをする。


「良いよ。……んー、誰の話をしようかなぁ」


伊織はいつもと同じく、わざとらしく考える素振りをした後。


「この間と同じだけど、今日も大也について話すね!」


何故か、わざとらしく仁さんに目配せをしながらそう言った。


瞬間、仁さんの大きな舌打ちの音が聞こえてきて。


「ふはっ、最高」


彼は仁さんに向かってペロリと舌を出した後、


「大也ってね、実はああ見えて、」


「うん」


溜めに溜めて、満を持して口を開いた。


「…………好きな人が居るんだよ」


「…えっ!?」


また流れそうだった涙が瞬く間に引っ込んだ。


「びっくりした?」


(嘘!?あの大也が!?)


びっくりも何も、衝撃的過ぎて何から手を付けていいか分からない。


(ちょっと待ってちょっと待って)


落ち着く為にタピオカを一気に喉に流し込みーそれを見ていた伊織に笑われたー、私は唾を飲み込んだ。


「え、本当?それ本当?」