幸せなんだ。

今この時が…この瞬間が。

好きだって、大好きだって、そう思えるこの時間が。


だから、その幸せの素を壊すことが怖いし…何より自分から告白してもし…もしも、それが求める愛ではなかったら……今じんくんの隣で笑うことが出来てる私は、猫の姿に変身したまま、もう二度と元には戻れない気がするから……。

「告白、かぁ…」

私はポツリ、と呟く。
それが容易く出来る普通の体質だったら………。

本当にこの厄介な問題さえなければ、もしかしたら今頃じんくんの傍らで、恋人として笑い合えているかもしれないのに…。

早くしないと、他の誰かにあの心地よい空間を取られてしまうかもしれないのに…。

私は、結局…なんだかんだと理由を付けてる。
ただ自分に自信がないたけで、怖がりなのをかくして…。


それでも、心は確実にじんくんの所に向かってて…今更それをなしにすることも出来ないと思う。


こういう時、恋をする女の子は皆どうやって過ごしているんだろう?

誰かに全て打ち明けられたら、きっと……楽なのに。