「静紅、最近滅茶苦茶楽しそうで良かったー」
そう授業が終わってから、花音が私の傍に寄ってきて言う。
「これも、花音のお陰…かな?」
「ふふん。でしょー?でも、あんなタイミング良くきっかけが出来るなんて、ほんと静紅はラッキーだよね!」
くるくると表情の変わる花音は、今日も可愛い。
そんな彼女に、ついこないだじんくんから言われたことを打ち明けてみた。
「あの、ね?私じんくんから"可愛いよ"って言ってもらえたんだ…。だから…ちょっぴり自信出てきた、かも」
そう控えめに告げると、花音の大きな瞳がキラキラと輝いていく。
「ちょっとぉー!やぁだ、この子ったらいつの間に…。お母さん泣きそう…」
「か、かのん…?」
花音は一人でひとしきり幸せを噛み締めたのか、私の手を取ると、ぶんぶんと振って爆弾を投下してきた。
それも特大の……。