「遥ー…。あんたも災難よねぇ。初めて好きになったヤツが、あんなチャラい系で」

「舞…それ、言わないで。マジで落ち込む」


私は、これまで恋というものをしたことがなかった。
だから、必然的に淳太が私の初恋の相手となるわけで…それを今、舞が私の代わりに嘆いている。


「なーんで、よりにもよって、あんな難易度高いの好きになっちゃったかなぁ…」

「しょうがないでしょ。遥。好きに理由はないってもんよ」

「おぉ…流石は恋の達人」



舞は美人で気遣い屋さんで、さっぱりしてる性格も相まってモテる。
今まで付き合った人も多いだろうに、それでも今は一つ年上の先輩とラブラブ中なんだ。


「感心してる場合じゃないでしょ」

「あたっ。痛いよ！舞！」


軽いチョップを受けて文句を言うと、丁度そこに淳太がやって来た。