黎の指摘に、肩口のるうちゃんを見た。 テラス席とはいえ、鳥を肩に乗せていては目立つ。 るうちゃんのような存在が当たり前の私は気にしていなかったけど、るうちゃんの方が周りの目を気にしているようだ。 「そうだね。あの……」 「うん?」 「……手」 「て?」 「…………………つないでも、いいかな?」