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海雨の状態に変化があった。
昼休みに海雨のお母さんから直接電話をもらった私は、教師への言い訳もそこそこに学校を飛び出した。
架くんや黒ちゃんに説明する余裕もなく、言伝(ことづて)をるうちゃんに頼んで紅と二人病院へ駆けた。
途中で、時空の妖異であるるうちゃんを頼れば秒間もなく病院へたどり着けることに思い出したけど、学校でそこまで考えは及ばなかった。
奥歯を噛みしめてただ駆ける。
病室へ入ると海雨も海雨のお母さんの姿もなく、ナースセンターで看護師さんを捕まえて、海雨がいる場所を訊き出した。
手術中の紅いランプの点いた扉の前のベンチに座り込む二人の姿があった。
「おばさんっ、おじさんっ!」
駆け寄ると、二人が顔をあげた。
海雨の状態に変化があった。
昼休みに海雨のお母さんから直接電話をもらった私は、教師への言い訳もそこそこに学校を飛び出した。
架くんや黒ちゃんに説明する余裕もなく、言伝(ことづて)をるうちゃんに頼んで紅と二人病院へ駆けた。
途中で、時空の妖異であるるうちゃんを頼れば秒間もなく病院へたどり着けることに思い出したけど、学校でそこまで考えは及ばなかった。
奥歯を噛みしめてただ駆ける。
病室へ入ると海雨も海雨のお母さんの姿もなく、ナースセンターで看護師さんを捕まえて、海雨がいる場所を訊き出した。
手術中の紅いランプの点いた扉の前のベンチに座り込む二人の姿があった。
「おばさんっ、おじさんっ!」
駆け寄ると、二人が顔をあげた。



