問われて、頭を上下させた。

「淋しいよ? でも、黎の邪魔はしたくないし――」

「終わったらもっと……何していいの?」

「え? た、たくさん逢うとか?」

「うん。そうしたい。ほかには?」

「ほか? ええ? な、何かな……」

重ねて問われて、困ってしまった。私が黎のために出来ることは数少ない。

「ごめんごめん、少し拗ねてみただけ」

「拗ね……?」

「俺も淋しいから、もっと充電させて?」

「………っ、ど、どうぞ……」

黎はどれだけ私に触れていたいのだと思わせるほど時間を奪われて、海雨の病室に戻れたのは急いで帰らないと門限だという時間だった。

でも、私も同じだけ黎と過ごしたかったから文句は言えなかった。

……淋しさのパワーすごい。