すると、目に入ったのは

黒いモダンなテーブルに置かれた服。




グレーに近い優しい黒色の

腕の部分が透ける素材になってるブラウス。


ワインレッドの落ち着いた長めのフレアスカート。





「咲雪ちゃんの制服はこれね〜!

 ミユみたいに好きなの着てもいいけど、

 とりあえず3日間はこれで。」


「わかりました。」



着替えようと手に取るけど、つづるさんがいる。



…どこで着替えればいいんだろう。





「あー、ごめんごめん。

 じゃあ俺目つぶって背中向けるわ。」


そう言ってつづるさんが壁の方を向く。



…それでも同じ空間にいることに変わりはなくて

着替えるには恥ずかしい。




仕方なく自分の着ている制服に手をかけ、

着替えを始める。





シュルッ…パサッ。


静かな室内にわたしが着替える音だけ響く。



うぅ…。


恥ずかしい…。








数分後、着替え終わる。



「終わりました…。」



「…うんうん、いいね!

 サイズもいい感じ♪

 じゃあ仕上げに…!」


つづるさんがわたしに近づいてきて、腰に手をまわす。



…今誰かがここに来たら、

わたしに抱き着いてるように見えるはず。




わたしの恥ずかしさメーターは

着替え中に振り切っちゃってて、

もうされるがまま。