今日はやたらとイケメンのドクターたちが病室に訪れた。

そういえば朝、検温に来た看護師も色白でめのくりっとした可愛いコだった。

この病院のスタッフの顔面レベルの高さに感心していると、私好みのイケメンドクターがついに病室に訪れた。

「百瀬さん、術後の経過は順調ですか?」

クスクス笑いながら聴診器を片手に

「胸の音聞かせてくれる?

いや違うか。

触らせてよ。
リアルお医者さんごっこだな。
いいなこのプレイ」

ニヤっと笑いながらベッド脇の椅子に腰かけて

「元気そうだね、モモ。」

ふいにのびた手が頬を撫でた。

「変態!

私そんな趣味ないんだけど?

それに、元気じゃないし。

お腹痛いんだけど」

久しぶりに見た彼の笑顔に、泣き笑いする私の目元を長い指がスッと拭い

「やっと会えた。

見つけるのに時間がかかってごめん、モモ……いや、歩。

会いたかった歩」

ゆっくり近づく彼の顔に私はそっと目をとじた。