ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

ジャンポールはまだひまわりの種に夢中なようで、白黒の殻がたくさんテーブルに散らばっていた。

笑顔で近づいたミーナに、「タコ焼き、うまかったー」とマッキオがお腹をさすって見せ、エルネは「美味しすぎて食べすぎたわ。太っちゃう」とウフフと笑っていた。

満足げな顔をして唇に青のりをつけたライアスは、「腹も膨れたし、そろそろ帰ろうとしていたところだ」と言って立ち上がる。

その視線が、ミーナが差し出しているかごに向けられると、「それはなんだ?」と首を傾げた。


「タコ焼き百個をテイクアウトにしてみました」

「土産ということか? 今は腹いっぱいだぞ」


そう言いながらも唇を舐めてかごを受け取ったライアスに、ミーナは首を横に振る。


「それは今お仕事中の他の竜騎士団の方への差し入れです。一緒に大ダコと戦ってくれたので、ぜひ食べてもらいたいんです」

「俺に届けろということか……」