「この天板を、魔術でへこませることはできませんか?」
どんな風にへこみを作ってほしいのかを詳しく説明するミーナに、竜騎士団の四人は揃って眉を寄せ、首を傾げる。
その反応に、失礼な頼みごとであったと気づいたミーナは、「すみません」と謝り、眉尻を下げた。
「竜騎士団の方の崇高な魔術を、こんなことに使ってはいけませんよね。ごめんなさい。別の方法を考えます……」
するとライアスが、ミーナの手から天板を取り上げて、「そうじゃない」と真顔で言う。
「うまいものが食えるなら、協力は惜しまない。俺はただ、でこぼこの天板で焼くということを奇怪に感じただけだ。それに、その程度のことに魔術を使う必要もない」
「えっ……?」
次に首を傾げるのは、ミーナの番であった。
魔術を使わずに、どうやって天板をへこませるというのか。
ここは鍛冶屋ではないので、鉄を変形させる道具はないのに。
不思議に思うミーナの目の前で、ライアスは右手の親指を天板の中心に当てた。
そして親指にグッと力を込めて押すと……なんと、天板がくぼんだのである。
「ええっ!?」
どんな風にへこみを作ってほしいのかを詳しく説明するミーナに、竜騎士団の四人は揃って眉を寄せ、首を傾げる。
その反応に、失礼な頼みごとであったと気づいたミーナは、「すみません」と謝り、眉尻を下げた。
「竜騎士団の方の崇高な魔術を、こんなことに使ってはいけませんよね。ごめんなさい。別の方法を考えます……」
するとライアスが、ミーナの手から天板を取り上げて、「そうじゃない」と真顔で言う。
「うまいものが食えるなら、協力は惜しまない。俺はただ、でこぼこの天板で焼くということを奇怪に感じただけだ。それに、その程度のことに魔術を使う必要もない」
「えっ……?」
次に首を傾げるのは、ミーナの番であった。
魔術を使わずに、どうやって天板をへこませるというのか。
ここは鍛冶屋ではないので、鉄を変形させる道具はないのに。
不思議に思うミーナの目の前で、ライアスは右手の親指を天板の中心に当てた。
そして親指にグッと力を込めて押すと……なんと、天板がくぼんだのである。
「ええっ!?」


