ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

(フライパンでお好み焼きのように焼いてから、切り分ける? うーん、それだとタコ焼きとは呼べないよね。外はカリッ、中はトロリとさせたいし、やっぱり形が丸くなくちゃ……)


「特殊な鉄板が必要なのか?」とジモンが首を傾げ、ミーナは頷いて頭を悩ませる。

その時、「おい、タコ焼きはまだか?」と声がして、厨房入口にライアスが顔を覗かせた。

大ダコとの戦いの前に、このレストランでたらふく食べていたはずなのに、もうお腹が空いたらしい。


「大人しく待ってなさいよ」と後ろで彼の服を引っ張っているのはエルネで、姿は見えないがマッキオの声もする。


「ライアスはいいとしても、ジャンポールさんがキッチンに入るのはまずくない? ネズミだし」


からかうような物言いに、ライアスの肩の上でジャンポールが杖を振り回して怒っている。


「誰がネズミじゃ! 大魔導師のハムスターに向かって、なんと失礼な小僧じゃ。お仕置きにわしの火炎魔術をお見舞いしてーー」

「わー、ごめんなさい。大魔導師ジャンポール様、ここで魔術を使えば大惨事になるからやめてー」


騒がしい一行に、調理人たちが邪魔だと言わんばかりの視線を向けているが、ミーナは「そうだ!」となにかをひらめいた顔をして、両手をパチンと合わせた。

オーブン用の四角い鉄の天板を手にした彼女は、竜騎士団に駆け寄って、「お願いがあるんですけど」と笑顔で声をかけた。