ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

それに対してエルネが「あんたの竜巻、掠りもしなかったのに、なに言ってんのよ」と指摘を入れ、ライアスの肩ではジャンポールが「まだまだじゃの」と年長者らしく戒める。


「本来なら沖で仕留めねばならん相手じゃ。ノロノロやっておるから、危うく港を破壊されるところじゃったぞ。ライアスはいつも力任せで策がない。もっと頭を使わんといかんぞ」


するとライアスが、フンと鼻を鳴らして言い返す。


「ひまわりの種を口に詰めすぎて、詠唱できなかった役立たずがなにを言う。食い意地の張った魔導師ほど使えない者はいないな」

「お主の方がわしより食いしん坊じゃろう! 大ダコと戦いながら、どうせなら食える獲物だったらよかったとぬかしていた奴はどこの誰じゃ!」


ライアスとジャンポールの会話に、他の竜騎士たちがドッと笑う。

その中でミーナだけは首を傾げていた。


(タコは美味しい食材だということを、知らないのかな……?)


料理して食べさせてあげなければと思い、倒された大ダコに視線を向けたミーナは、直後に目を見開いて「キャア!」と叫んだ。

「どうした!?」と顔だけ振り向いたライアスに、ミーナはタコを指差して言う。


「岸壁から滑り落ちそうです。引き揚げてください!」

「は? 落ちたっていいだろ。どうせ海中に沈めるつもりだ」

「駄目ですよ! タコは食べられます。旨味成分たっぷりで、とっても美味しいんですよ。海に捨てるなんてもったいないです」