ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

この世界にはない食材や料理名に、しきりに不思議がる調理人たち。

揚げもの自体を見たことがないのか、油が多すぎだと指摘する者がいて、美奈は「完成品を食べてみたらわかりますよ」と笑顔で応えた。

自分の料理に興味を示してもらえるのは嬉しいことであり、どんな指摘も決して腹立たしく思うことはない。


菜箸がなかったので、トングを使って唐揚げ同士がくっつかないようにし、三分ほど揚げる。

こんがりと茶色に色づいたら、火を強めて表面の水分を飛ばしカラリと仕上げた。

皿にひょいひょいと取り上げていけば、美味しそうな香りが湯気とともに立ち上る。


「いい匂いだな」

「不思議な料理ですね。でもすごく美味しそうです」


ゴクリと唾を飲む音が、周囲から聞こえる。

フフッと笑った美奈が、「どうぞ味見してください。熱いので気をつけて」と言えば、皿の上には次々と手が伸ばされて、大量に揚げた唐揚げの三分の一ほどがなくなってしまった。


「こ、これは……!!」