その時、美奈の後ろにある出入口から、「注文入りました」とホール従業員の女性が入ってきた。
振り向いた美奈は、「そのエプロン、貸してください」と真顔で詰め寄る。
たじろぐ従業員女性が肩紐にフリルのついた白いエプロンを慌てて脱いで渡したら、美奈は手早くそれを着用した。
波打つ胡桃色の長い髪は輪ゴムでひとつに括り、完全に戦闘態勢に入った凛々しい面持ちの美奈は、臆することなくコック長に指示をする。
「厨房にある食材と調味料を、全種類出してください」
「は、はい」
美奈の気迫に飲まれたような顔をして、コック長は文句を言わずに指示に従う。
調理人たちに命じ、食材保管庫から野菜や肉を持ってこさせると、調理台の上に並べていった。
その作業はわずか二分ほどで終わり、「これで全部です」と言われた美奈は、眉を寄せた。
(圧倒的に少ないわ。どうして……?)
振り向いた美奈は、「そのエプロン、貸してください」と真顔で詰め寄る。
たじろぐ従業員女性が肩紐にフリルのついた白いエプロンを慌てて脱いで渡したら、美奈は手早くそれを着用した。
波打つ胡桃色の長い髪は輪ゴムでひとつに括り、完全に戦闘態勢に入った凛々しい面持ちの美奈は、臆することなくコック長に指示をする。
「厨房にある食材と調味料を、全種類出してください」
「は、はい」
美奈の気迫に飲まれたような顔をして、コック長は文句を言わずに指示に従う。
調理人たちに命じ、食材保管庫から野菜や肉を持ってこさせると、調理台の上に並べていった。
その作業はわずか二分ほどで終わり、「これで全部です」と言われた美奈は、眉を寄せた。
(圧倒的に少ないわ。どうして……?)


