ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

料理を待つ間、美奈は疑問を持ってレストラン内の客を観察する。

皆、当たり前の顔をして注文し、文句を言わずに食べて代金を支払い、帰っていく。

ひと組の客が退店すれば、新たな客が入店するので、客足が途絶えることはない。

ということは、この世界のレストランというものは、寂しいメニューで当たり前だということなのか……。


隣のテーブルの犬頭族の客は、「ああ、満腹だ」と満足した様子で席を立った。

彼らも、提供された食事に不満はないようで、それを理解した美奈は考え方を変える。


(もしかしてメニューの書き方が悪いだけで、料理自体は美味しいのかも……)


そうであってほしいと願いつつ待っていたら、数分して温かな料理が運ばれてきた。

ワゴンを押してきたのはザックではなく、紺色のエプロンドレス姿の従業員女性である。


「あ、ミーナさん。退院されたのですね。おめでとうございます」