美奈がこれまで働いていた小料理屋との規模の違いに、「はぁー、すごい」と感嘆の息をつけば、アマンダがフフッと笑って教えてくれる。
「隣の宿屋は食堂がないのよ。だから、宿泊客のほとんどが、うちのレストランに食べに来るわ。さあ、座りましょう」
案内されたのは最奥のテーブルで、厨房に繋がっていると思われる通路の、出入口のそばである。
美奈はアマンダと並んで座り、ジモンは向かいの席だ。
何気なく隣のテーブルを見た美奈は、目を丸くする。
大きな丸いパンにかぶりつき、談笑している男性ふたり組みの客が、犬であったからだ。
いや、違う。
よく見れば頭だけ犬で、体は人間だ。
驚いて他の客にも目を向ければ、ウサギのような耳が生えていたり、鼻が豚みたいであったり、椅子からはみ出したフサフサの尻尾を揺らしている者もいた。
「ええと、お父さん。あの方たちは?」と美奈が小声で問いかければ、ジモンが「ん?」と眉を上げる。
「ああ、獣人たちのことか。ここは人間の国だが、他国から来た旅人や商人は種族が違う者が多い。犬頭族や豚鼻族、ここは主に宿屋の客が使う店だからな、いつもこんな感じだ」
「そうなんですか……」
「隣の宿屋は食堂がないのよ。だから、宿泊客のほとんどが、うちのレストランに食べに来るわ。さあ、座りましょう」
案内されたのは最奥のテーブルで、厨房に繋がっていると思われる通路の、出入口のそばである。
美奈はアマンダと並んで座り、ジモンは向かいの席だ。
何気なく隣のテーブルを見た美奈は、目を丸くする。
大きな丸いパンにかぶりつき、談笑している男性ふたり組みの客が、犬であったからだ。
いや、違う。
よく見れば頭だけ犬で、体は人間だ。
驚いて他の客にも目を向ければ、ウサギのような耳が生えていたり、鼻が豚みたいであったり、椅子からはみ出したフサフサの尻尾を揺らしている者もいた。
「ええと、お父さん。あの方たちは?」と美奈が小声で問いかければ、ジモンが「ん?」と眉を上げる。
「ああ、獣人たちのことか。ここは人間の国だが、他国から来た旅人や商人は種族が違う者が多い。犬頭族や豚鼻族、ここは主に宿屋の客が使う店だからな、いつもこんな感じだ」
「そうなんですか……」


