ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

ミーナが少し体を離してライアスの顔を覗き込めば、ゆっくりと彼の瞼が持ち上がった。


「誰がスケべだ。お前と一緒にするな」


苦しげではあるが、マッキオに言い返す力も残っているようである。


「ライアスさん! ああ、よかった……」


エルネに手伝ってもらって石畳に半身を起こしたライアスは、「一瞬、意識が飛んだが、もう大丈夫だ」と言って目を細める。

ライアスの無事を確かめても、ミーナの涙は止まらない。

それどころか、震えるほどの喜びと安堵で、さらに量が増していた。


「なぜ、そんなに泣く?」


ライアスがミーナの頬に片手を添えて、不思議そうに聞いた。


「なんでって……」


触れられた頬が熱くなり、ミーナの鼓動はどんどん加速していく。

ライアスにじっと見つめられて、恥ずかしくなりながら、ミーナは胸が高鳴る理由にやっと気づいたところである。