火球を打ち出すタイミングや位置がずれたら、大惨事だ。
お互いの攻撃が当たって、竜騎士たちが怪我をしてしまう。
冷凍庫のみならず、花火に関しても思慮不足で危険な頼みごとをしてしまったと気づいたミーナは、「すみません」と眉尻を下げた。
クレープの最後のひと口を食べて「うまかった」と言ったライアスは、いつものクールな表情のまま、ミーナの頭をポンポンと叩く。
「俺たちは味方の攻撃を食らうようなヘマをしない。心配するな」
頭にのせられた大きな手は温かく、ミーナは笑みを取り戻して「はい」と頷いた。
ぶっきらぼうな口調のライアスだが、優しく頼りがいがあると感じている。
彼女の胸の高鳴りは病気とはまったくの別物で、苺のアイスクリームのように甘酸っぱい香りがした。
(もしかして私は、ライアスさんのことを……)
とっくの前から芽生えている恋心に、やっと気づこうとしているミーナであったが、その前に花火がポンポンと一気に十発も上がったため、気が逸れた。
「綺麗ですね。日本の夏が懐かしい。小さな頃に一度だけ、両親に花火大会に連れて行ってもらったことがあるんです。近くで花火が見たいとわがままを言った私を叱らずに、小料理屋を臨時休業にして連れて行ってくれた。この世界でも見ることができて、嬉しいです……」
お互いの攻撃が当たって、竜騎士たちが怪我をしてしまう。
冷凍庫のみならず、花火に関しても思慮不足で危険な頼みごとをしてしまったと気づいたミーナは、「すみません」と眉尻を下げた。
クレープの最後のひと口を食べて「うまかった」と言ったライアスは、いつものクールな表情のまま、ミーナの頭をポンポンと叩く。
「俺たちは味方の攻撃を食らうようなヘマをしない。心配するな」
頭にのせられた大きな手は温かく、ミーナは笑みを取り戻して「はい」と頷いた。
ぶっきらぼうな口調のライアスだが、優しく頼りがいがあると感じている。
彼女の胸の高鳴りは病気とはまったくの別物で、苺のアイスクリームのように甘酸っぱい香りがした。
(もしかして私は、ライアスさんのことを……)
とっくの前から芽生えている恋心に、やっと気づこうとしているミーナであったが、その前に花火がポンポンと一気に十発も上がったため、気が逸れた。
「綺麗ですね。日本の夏が懐かしい。小さな頃に一度だけ、両親に花火大会に連れて行ってもらったことがあるんです。近くで花火が見たいとわがままを言った私を叱らずに、小料理屋を臨時休業にして連れて行ってくれた。この世界でも見ることができて、嬉しいです……」


