なぜか言いにくそうに言葉を切ったエルネが目を逸らしたら、ジャンポールが杖を振り上げて怒り口調で話しだした。
「気を使わずはっきり言ってやれ。今のライアスの体内魔力量は四分の一じゃ。呪文を数回唱えれば底をつき、死ぬこともあるぞ。完全回復するまで、なるべく魔術を使ってはならん」
「ええっ!?」と驚いたミーナは、ライアスを見る。
氷石に再度魔力を入れてもらった時、『加減するから問題ない』と言っていたのに、本当はそんなにも魔力を消費していたなんて……。
「まったくアイスクリームなんぞにうつつを抜かしおって、呆れた小僧じゃ。いい加減にその食い意地をなんとかせい」
呆れ顔で説教する小さな大魔導師であったが、そういう彼も頬袋がふっくらとし、杖を持っていない方の手に大粒のアーモンドをひとつ抱えている。
「ミックスナッツにつられて、花火を引き受けた奴に言われたくない」
それまで黙って叱られていたライアスが、苺のアイスクリームを食べながらボソッと反論したため、ジャンポールの怒りが加速した。
「昨日今日とわしがどんだけ助けてやったと思っとるんじゃ! 客船狙いの海賊や海獣を追い払ったのはわしじゃろう。もっと敬い感謝せんか!」
大魔導師が振り回した杖は、マッキオの頬に当たって痛そうだ。
「それじゃ俺っちたち行くよ。ミーナちゃんのために心を込めて打ち上げるから見ててね」
これ以上とばっちりを受けるのは御免だと言いたげに、マッキオは踵を返すと足早に港の方へ歩きだす。
エルネも片手を振ってからマッキオに続き、後にはライアスとミーナが残された。
ふたりきりになると、途端にミーナの鼓動は速度を上げる。
「あ、あの、ライアスさん……」
「気を使わずはっきり言ってやれ。今のライアスの体内魔力量は四分の一じゃ。呪文を数回唱えれば底をつき、死ぬこともあるぞ。完全回復するまで、なるべく魔術を使ってはならん」
「ええっ!?」と驚いたミーナは、ライアスを見る。
氷石に再度魔力を入れてもらった時、『加減するから問題ない』と言っていたのに、本当はそんなにも魔力を消費していたなんて……。
「まったくアイスクリームなんぞにうつつを抜かしおって、呆れた小僧じゃ。いい加減にその食い意地をなんとかせい」
呆れ顔で説教する小さな大魔導師であったが、そういう彼も頬袋がふっくらとし、杖を持っていない方の手に大粒のアーモンドをひとつ抱えている。
「ミックスナッツにつられて、花火を引き受けた奴に言われたくない」
それまで黙って叱られていたライアスが、苺のアイスクリームを食べながらボソッと反論したため、ジャンポールの怒りが加速した。
「昨日今日とわしがどんだけ助けてやったと思っとるんじゃ! 客船狙いの海賊や海獣を追い払ったのはわしじゃろう。もっと敬い感謝せんか!」
大魔導師が振り回した杖は、マッキオの頬に当たって痛そうだ。
「それじゃ俺っちたち行くよ。ミーナちゃんのために心を込めて打ち上げるから見ててね」
これ以上とばっちりを受けるのは御免だと言いたげに、マッキオは踵を返すと足早に港の方へ歩きだす。
エルネも片手を振ってからマッキオに続き、後にはライアスとミーナが残された。
ふたりきりになると、途端にミーナの鼓動は速度を上げる。
「あ、あの、ライアスさん……」


