ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

ミーナとケイシーは、握手して明るく笑う。


(まだ調理していないサツマイモは、プレゼントしよう。作り方も教えて、王都に帰ってからも食べられるようにしてあげなくちゃ。他にもマリアンヌちゃんが喜びそうなレシピを紙に書いてあげようかな……)


「ミーナお姉ちゃん、料理を作るって楽しくて嬉しいね」とケイシーが、弾んだ声をかけてきた。

それにミーナは深く頷き、ふたりの料理人の胸には温かな達成感が込み上げるのであった。


それから数時間が経ち、とっぷりと日が暮れる。

ワインガーデンはまだ終わらない。

むしろ夜になってからさらに盛り上がりを見せ、テーブルは満席で、立って食事している人も大勢いた。

仮設の照明が広場を明るく照らす中で、ミーナは働き続けている。

ジモンの言いつけを守らず、あちこちのテントを応援して回り、今はルーブルの屋台で楽しくタコ焼きを焼いていた。


日々のたゆまぬ努力で、ルーブルの調理人たちの料理技術は飛躍的に向上している。

けれども、まだまだミーナには敵わない。

鉄板の上のタコ焼きが自らの意思で回転しているのかと思うほどに、手早く美しく見事に焼き上げていくミーナに、列に並んでいる客から歓声と拍手が沸いていた。