来月で四歳になるという女の子は、ただの好き嫌い以上の偏食があり、母親は日々悩んでいるそうだ。
この街の料理は王都でも美味しいと噂が流れており、それなら娘も食べてくれるのではないかと期待してやってきたそうだ。
王都からバルバトスまでは、かなりの距離がある。
遠路遥々期待してやってきたというのに……食べてくれずにがっかりしたらしい。
親ならば娘の栄養面を心配して、なんとか偏食を改善させたいと思うものである。
ケイシーにおにぎりを突き返して、冷たい言葉をぶつけてしまったことには、悩み深き理由があったようだ。
「そうだったんですか。大変お困りのようですね」
そう言って母親に同情したミーナは、腰を曲げて女の子と視線の高さを合わせると、優しく声をかける。
「マリアンヌちゃんは、アイスクリームが好き?」
「うん。甘くて美味しいね」
「甘くないものは?」
「嫌い。しゅてーきも、おいものしゅーぷも、塩パンも美味しくない」
ステーキにスープ、パンも嫌いなら、普段は一体、どんな食事をしているのだろうとミーナは気になった。
質問をしても三歳の女の子には説明が難しいようで、母親が代わって答えてくれる。
それによると、なんにでも砂糖をまぶせば、少しは食べてくれるそうだ。
パンも肉もスープも、なんにでも。
ちなみに野菜は砂糖をかけても、ひと口目で吐き出すと言う。
この街の料理は王都でも美味しいと噂が流れており、それなら娘も食べてくれるのではないかと期待してやってきたそうだ。
王都からバルバトスまでは、かなりの距離がある。
遠路遥々期待してやってきたというのに……食べてくれずにがっかりしたらしい。
親ならば娘の栄養面を心配して、なんとか偏食を改善させたいと思うものである。
ケイシーにおにぎりを突き返して、冷たい言葉をぶつけてしまったことには、悩み深き理由があったようだ。
「そうだったんですか。大変お困りのようですね」
そう言って母親に同情したミーナは、腰を曲げて女の子と視線の高さを合わせると、優しく声をかける。
「マリアンヌちゃんは、アイスクリームが好き?」
「うん。甘くて美味しいね」
「甘くないものは?」
「嫌い。しゅてーきも、おいものしゅーぷも、塩パンも美味しくない」
ステーキにスープ、パンも嫌いなら、普段は一体、どんな食事をしているのだろうとミーナは気になった。
質問をしても三歳の女の子には説明が難しいようで、母親が代わって答えてくれる。
それによると、なんにでも砂糖をまぶせば、少しは食べてくれるそうだ。
パンも肉もスープも、なんにでも。
ちなみに野菜は砂糖をかけても、ひと口目で吐き出すと言う。


