ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

低く唸るような声をあげ、数秒かけて体内の魔力を出し切った彼は、肩で呼吸しながら力を抜いた。

すると白い光も弱まり、辺りに白い靄を残してフッと消える。

火力として使っていた炎石は、氷石に変化して、調理台の上で静かに冷気を放っていた。


「す、すごいです……」


圧倒されて、ただ見ているしかできなかったミーナがそう呟いたら、ライアスがふらついて床に片膝を落とした。


「ライアスさん!?」


慌ててミーナも膝をつき、彼の顔を覗き込んで心配する。

疲労困憊といった様子の彼の腕をさすっても、なんの癒しにもならないだろうけど、そうせずにはいられない。


「私が冷凍庫を頼んだばかりに、すみません」と眉を下げて謝ったら、ライアスの頭の上にジャンポールがぴょこんと顔を出した。

「お主のせいではない」とミーナを庇った大魔導師は、法衣の下から杖を出すと、ライアスの頭をポコポコと叩いて叱る。


「まさに自業自得。わしの忠告を聞かんから、こうなるんじゃ」