四人の後ろで話を聞いていたミーナは、随分と大変なお願いをしてしまったことに、今更ながらに気づいたところである。
(冷凍庫は諦めよう。危険なお仕事をされているライアスさんに、なにかあったら嫌だもの。そこまでしてアイスクリームを屋台メニューに加えたいとは思わないわ……)
せっかくやる気になってくれたけど、ライアスの協力を断ろうと思ったミーナは、「あの」と後ろから声をかける。
けれども、その声は彼に届かない。
「なんと言われようとも、俺は毎日アイスクリームを食べたいんだ!」と、仲間たちに向けて語気を強めたライアスは、急にスタスタと歩きだした。
向かった先は、壁際の数台並んだコンロのようだ。
この世界のコンロはガスや電気ではなく、炎石という魔石を火力としている。
鍋をかけていないコンロから、丸く白い炎石を五、六個、鷲掴んだライアスは、調理台の前まで戻ってくる。
「ライアス!」と止めようとする仲間たちの声に耳を貸さず、彼は調理台に置いた炎石に向けて両手をかざした。
精神統一するかのように目を閉じて深呼吸し、それからパッと目を開けたライアスは、魔力を一気に放出する。
「キャッ!」
強烈な白い光が彼の手のひらからほとばしり、あまりの眩しさにミーナは目を細めて、足を引いた。
ライアスの短髪は逆立ち、青みがかった黒い瞳はサファイアのように輝いて、ひどく苦しげな顔をして歯を食いしばっている。
(冷凍庫は諦めよう。危険なお仕事をされているライアスさんに、なにかあったら嫌だもの。そこまでしてアイスクリームを屋台メニューに加えたいとは思わないわ……)
せっかくやる気になってくれたけど、ライアスの協力を断ろうと思ったミーナは、「あの」と後ろから声をかける。
けれども、その声は彼に届かない。
「なんと言われようとも、俺は毎日アイスクリームを食べたいんだ!」と、仲間たちに向けて語気を強めたライアスは、急にスタスタと歩きだした。
向かった先は、壁際の数台並んだコンロのようだ。
この世界のコンロはガスや電気ではなく、炎石という魔石を火力としている。
鍋をかけていないコンロから、丸く白い炎石を五、六個、鷲掴んだライアスは、調理台の前まで戻ってくる。
「ライアス!」と止めようとする仲間たちの声に耳を貸さず、彼は調理台に置いた炎石に向けて両手をかざした。
精神統一するかのように目を閉じて深呼吸し、それからパッと目を開けたライアスは、魔力を一気に放出する。
「キャッ!」
強烈な白い光が彼の手のひらからほとばしり、あまりの眩しさにミーナは目を細めて、足を引いた。
ライアスの短髪は逆立ち、青みがかった黒い瞳はサファイアのように輝いて、ひどく苦しげな顔をして歯を食いしばっている。


