ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

マッキオは「冷たくて美味しー!」と明るく喜んでいて、エルネは「とろけてしまいそうだわ」とやけに色っぽい声で言う。

ライアスは、というと……ひと口食べてカッと目を見開いた。

その後は魂が抜けてしまったかのように、放心している。


「ライアスさん? あ、あれ?」


ミーナが彼の顔の前で手を振っても反応がなく、どうしてしまったのかと心配になる。

けれども、ガラスの器を落とされては困るから取り上げようとしたら、ハッとしたように我に返った彼は、残りのアイスクリームを一気にかき込み「うまい!」と評価した。

表情は相変わらずクールなままだが、どうやら衝撃を受けるほどの美味しさであったようだ。


ホッとしたミーナも、自分の分のアイスクリームを口にして頬を緩めた。

(この味と冷たさ……懐かしいな。チョコレートや抹茶、苺にラムレーズンと、色々作りたくなっちゃう)


出来栄えに満足して、ふた口目を口に運ぼうとしたミーナだが、ふと視線を感じて横を見れば、半開きの口でじっと見つめてくるライアスと視線が交わった。

途端に恥ずかしくなり、ミーナの鼓動は忙しくなく鳴り立てる。

頬を熱くしながら、「これも食べますか?」とガラスの器を差し出せば、ライアスの瞳が無垢な少年のようにキラキラと輝いた。


遠慮なくミーナの分までアイスクリームを平らげたライアスは、器を調理台に置くと、左手で彼女の右手を取り、強く握りしめる。

そんなことをされたら、うぶなミーナは動揺しないわけにはいかず、耳まで顔を火照らせた。