ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

頭を掻いている彼の隣には、女性の調理人もいる。

「ミーナさん、完成ですか? それを冷やして飲めばいいんですか?」

不思議そうに尋ねた彼女に、挑戦的な目をしたミーナが「いえ、凍らせるんですよ」とニッと笑った。


すると厨房がざわつく。

冷石室で冷やすというならわかるが、どうやって凍らせるのかと調理人たちは疑問に思っているようだ。


そこにタイミングよく、厨房の入口から「おい」という声がした。

注文した料理を早くも食べ終えたライアスが、顔を覗かせている。

そろそろアイスクリーム液とやらができる頃かと、自ら進んで手助けしに来てくれたようだ。

それはひとえに、冷たくて甘いデザートを早く食べたいという、食いしん坊心によるものだろう。


マッキオとエルネ、ジャンポールもついてきており、「入ってもいい?」とミーナに聞いた。


「はい、どうぞ。ライアスさんはこちらにお願いします」


ミーナは隣にライアスを呼び寄せると、アイスクリーム液の入ったボウルを、彼の前に置いた。


「これを凍らせてほしいんです。初めは弱めで、次は強めに、二回に分けてください」

「二回もか。前にも思ったが、料理のことになるとお前は図々しくなるよな」