ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

ライアスなら、アイスクリームを食べられるというメリットがあるので、引き受けてくれそうに思ったのだが、彼にも渋い顔をされてしまった。


「そもそもアイスクリームとは、なんだ?」と素朴な疑問をぶつけられる。


「甘くて冷たくてクリーミーなお菓子です。とっても美味しいんですよ。きっとライアスさんも気に入ってくれると思います。材料は……」


ミーナがアイスクリームについて熱く語り始めたら、注文の料理が次々と運ばれてきた。

テーブルの上はたちまち料理の山となり、その中にはドーナツもある。


「冷たくて甘い食べ物か……」


独り言のように言ったライアスは、ココナッツパウダーをまぶしたドーナツを左手でつまむと、顔の前に持ってくる。

そして右手の人差し指で宙にサラサラと魔法陣を描き、呪文を呟いて指先をドーナツに当てた。

すると冷気が漂い、一瞬にしてドーナツがカチンコチンに凍りついてしまった。


初めて見る氷結魔術にミーナが目を丸くしたら……ライアスがドーナツにかじりついた。

彼の口元でガチンと音がして、痛そうに顔をしかめた彼は、非難の目をミーナに向ける。


「甘いものを凍らせてもうまくないぞ。噛めないだろ」