ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

ドーナツの味も見た目もよく、品質に問題はないとミーナは思っている。

けれども、屋台メニューとして違和感を覚えていた。


(夏祭りにドーナツってどうなのかな。アイスクリームやシャーベット、かき氷だと、イメージにピッタリくるんだけど……)


それならば、氷菓子を屋台メニューにすればいいのだが、この世界には冷凍設備がないため不可能であった。

冷蔵庫のようなものはある。

それは冷石室と呼ばれていて、石壁の小部屋に魔法陣が描かれ、魔術で部屋全体を冷やしている。

残念ながら屋外に持ち運ぶことはできないし、温度も氷点下までは下げられない。

つまり、アイスクリームやかき氷はつくれないのだ。


(ああ、考えたら無性にアイスクリームが食べたくなってきた。前世では、お風呂上がりに毎日食べていたのに、もう半年以上も食べていないんだ……)


考えれば考えるほど、ミーナはアイスクリームが欲しくなる。

この街の人にも、氷菓子の美味しさを知ってもらいたいと思い、なにかいい方法はないかと頭を悩ませる。

そこにホール従業員の女性が入ってきて、来店した客からの注文を伝えた。