ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

(年中夏なら、いつでも種まきと収穫ができそう。漁師も海に出やすいし、働きやすい気候よね。仕事だけじゃなく、楽しいレジャーだってーー)


そこまで考えて、ミーナはパンと両手を合わせた。

「そうだ!」と声を大きくし、みんなの方に振り返る。


「イベントを開催するのはどうですか?」


夏の楽しみといえば、花火やお祭りだとミーナは思いついた。

子供の頃、自宅近くの神社のお祭りに、毎年母親が連れて行ってくれた。

たくさんの屋台が並び、美味しそうな香りと賑やかな声。

河原では花火も打ち上げられて、老若男女誰もが楽しみにしている夏のイベントであった。

それを、この街でもやってみたい。


けれどもバルバストルには、神社のように祀り上げる対象がないようなので、ビアガーデン風にするのはどうだろうか。

レンガの広場に屋台をたくさん出し、テーブルと椅子を並べるのだ。

ビールは召喚すれば手に入ると思うけれど、馴染みの薄いビールより、この世界の大人たちが日常的に飲んでいるワインを用いた方がいいかもしれない。

つまり、“ワインガーデン”だ。