ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

この街を料理で盛り立てようという伯爵の政策には大賛成の一家であるが、具体策を求められると唸ってしまう。

腕組みをしたジモンが、「キャンペーンでも打ち出して、レストランの宣伝をもっと大々的にやってみますか」と言ったら、アマンダに止められた。


「今でも昼と夕は満席なのよ。これ以上呼び込んだら、お客さんたちに迷惑をかけてしまうわ」


店内を広げて席数を増やすことはできない。

宣伝によって今以上に客が押し寄せると、待ち時間の長さにイライラさせてしまいそうだ。

特に隣の宿屋の宿泊客はルーブルを食事処としているため、経営者のジモンの叔父からも苦情を言われることだろう。


すると今度はザックが、真面目な顔をして案を出す。


「それなら、思い切って店舗数を増やせばいいんじゃないか? 系列店を十店舗くらい作れば、客を捌ける」


それはいいアイディアのようにも聞こえたが、ジモンに却下される。


「失敗した時のリスクが大きすぎる。調理人を育てるのにも時間がかかるし、品質の低下も心配だ」