ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

任務中の竜騎士は、すぐに沖の方へ飛び去った。

それを見送りながら、彼もおにぎり屋の常連客になってくれそうだと期待するミーナであった。


それから十日が経ち、今日はいよいよ、おにぎり屋の開店初日である。

住宅街の中の細道に面したケイシーの自宅はこじんまりとした二階建てで、一階が店舗となっている。

開店前に傷んでいたドアを修理し、食料品店の看板は一旦塗り潰してから“ケイシーのおにぎり屋”と書き直した。

外壁と内壁は真っ白に塗って清潔感を出し、差し色にオレンジ色を使い温かな雰囲気になっている。


壁際には長テーブルと椅子を置いて店内で食事をすることも可能だが、狭いため四人分の席しか用意することができなかった。

けれども母娘三人で商売するから、それでちょうどいいのかもしれない。

おにぎりは携帯できる料理なので、ぜひテイクアウトしてもらいたいという思惑があった。