ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

ライアスが通えば、マッキオとエルネも一緒に買ってくれることだろう。

“レストラン・ルーブル監修”と触れ込みをすれば、美味しさは保証済みとみなされ、きっと街中の人々の興味を引くはずである。


迷っているような顔をしているケイシーの手を取り、両手で握りしめたミーナは、力強く励ました。


「絶対に繁盛させるから、私を信じてやってみようよ」


するとケイシーの顔から不安の色が消え、揺るぎない目をして大きく頷いてくれた。


「私、頑張る。お母さんを楽にさせてあげたいし、妹を幸せにしてあげたいもの」


健気な少女の決意をミーナが嬉しく思って受け止めたら……晴れ渡る空に、急に影が射した。

「おーい」という声が、頭上から聞こえる。

見上げればドラゴンが一頭、旋回するように上空を飛んでいて、高度を落とすとライアスに向けてなにかを落とした。


ライアスがキャッチしたものは木の皮で編んだ籠で、おそらくタコ焼きを入れて届けたものを返却に来たのだろう。

「レストランのお嬢ちゃん、うまかったよ。またよろしくー」という竜騎士の声も聞こえて、立ち上がったミーナはドラゴンに向けて手を振り応える。