「あの、ありがとうございます……」となんとかお礼を言うことができたのは、ショートケーキを思い浮かべたからである。
この世界に来て、まだ一度もスイーツを作っていないことに気づき、レストランのメニューにデザートの項目を設けたいと彼女は考えていた。
そうすることで、落ち着こうとしたのだ。
料理について考えると、意識の大半がそちらに向く彼女なので、苦しいほどに弾んだ鼓動も無事に速度を落としていった。
「もう落ちんなよ」とぶっきらぼうに注意されてライアスの腕から解放されると、ミーナはホッと息をつき、気持ちをおにぎり屋計画に戻す。
ケイシーに歩み寄ったミーナは、正面にしゃがんで視線の高さを合わせると、笑顔で言った。
「ねぇ、おにぎり屋を始めてみない? “ケイシーのおにぎり屋”だよ」
「おにぎりを作って売るの? 私が?」
「そうだよ。作り方は教えてあげるから大丈夫」
「いい考えだと思うけど、でも、子供の私が作ったものが売れるのかな……」
この世界に来て、まだ一度もスイーツを作っていないことに気づき、レストランのメニューにデザートの項目を設けたいと彼女は考えていた。
そうすることで、落ち着こうとしたのだ。
料理について考えると、意識の大半がそちらに向く彼女なので、苦しいほどに弾んだ鼓動も無事に速度を落としていった。
「もう落ちんなよ」とぶっきらぼうに注意されてライアスの腕から解放されると、ミーナはホッと息をつき、気持ちをおにぎり屋計画に戻す。
ケイシーに歩み寄ったミーナは、正面にしゃがんで視線の高さを合わせると、笑顔で言った。
「ねぇ、おにぎり屋を始めてみない? “ケイシーのおにぎり屋”だよ」
「おにぎりを作って売るの? 私が?」
「そうだよ。作り方は教えてあげるから大丈夫」
「いい考えだと思うけど、でも、子供の私が作ったものが売れるのかな……」


