ルーブルのようなレストランを開店しろというのは無理だけど、おにぎりだけなら、ケイシーも彼女の母親もすぐに作れるようになるのではないだろうか。
ケイシーはおにぎりをとても美味しく食べてくれたから、この街の人の味覚にも合うに違いない。
名案だと思ったミーナが、「あのね!」と興奮気味に振り返ったら、その拍子に岸壁から足を踏み外してしまった。
「キャア!」と叫んだ彼女の体はなす術なく後ろに傾き、手から飛ばされたおにぎりは先に海へ落ちる。
おにぎりに続いて彼女も海に転落するかと思いきや……伸ばした腕を強い力で引っ張られ、気づけばライアスに抱きしめられていた。
「危ないな。気をつけろって言っただろ」
文句とともに吐き出された吐息が耳元に聞こえ、ミーナは驚きの中で振り切れんばかりに鼓動を高鳴らせていた。
(また心臓がおかしくなってる。でもこれは病気とは違う気がしてきたわ。なんだろう、ショートケーキの苺を食べた時のような、甘酸っぱいこの気持ちは……)
ケイシーはおにぎりをとても美味しく食べてくれたから、この街の人の味覚にも合うに違いない。
名案だと思ったミーナが、「あのね!」と興奮気味に振り返ったら、その拍子に岸壁から足を踏み外してしまった。
「キャア!」と叫んだ彼女の体はなす術なく後ろに傾き、手から飛ばされたおにぎりは先に海へ落ちる。
おにぎりに続いて彼女も海に転落するかと思いきや……伸ばした腕を強い力で引っ張られ、気づけばライアスに抱きしめられていた。
「危ないな。気をつけろって言っただろ」
文句とともに吐き出された吐息が耳元に聞こえ、ミーナは驚きの中で振り切れんばかりに鼓動を高鳴らせていた。
(また心臓がおかしくなってる。でもこれは病気とは違う気がしてきたわ。なんだろう、ショートケーキの苺を食べた時のような、甘酸っぱいこの気持ちは……)


