にっこりと微笑んだミーナは、バスケットの中から水筒とマグカップを取り出し、ふたりのために冷たい緑茶を注いだ。
この世界に元から紅茶はあったが、他のお茶類がなかったので、これも食材召喚能力を使って手に入れたものである。
紅茶も緑茶も製法は違えど、茶葉自体は全く同じものである。
両親や調理人たちは、初めて緑茶を振る舞った時に飲みやすいと評価してくれたので、きっとライアスと少年にも受け入れてもらえると思い持ってきた。
「緑茶という飲み物ですよ」と言ってライアスに手渡し、次に少年にもマグカップを差し出したら……ミーナは「えっ!?」と声をあげた。
食べかけのおにぎりを持った少年の目には涙が溢れ、ポロポロとこぼれ落ちているのだ。
「どうしたの? あ、もしかして、からかった? シーチキンマヨネーズにほんの少しカラシを入れたから……」
風味付け程度にしたつもりであったが、子供にはからかったかとミーナは慌て、「ごめんね!」と謝った。
けれども少年はブンブンと首を横に振り、涙に咽びながら「違う」と言う。
「からくないよ。僕のために作ってくれたおにぎりは、すごく美味しい。お姉ちゃん、ごめんなさい……。バッグを盗ってごめんなさい……」
「うん、いいよ……」
ミーナは頷いて彼の謝罪を受け入れると、膝立ちして横からそっと抱きしめた。
心を開いてくれたのが、嬉しかったのだ。
この世界に元から紅茶はあったが、他のお茶類がなかったので、これも食材召喚能力を使って手に入れたものである。
紅茶も緑茶も製法は違えど、茶葉自体は全く同じものである。
両親や調理人たちは、初めて緑茶を振る舞った時に飲みやすいと評価してくれたので、きっとライアスと少年にも受け入れてもらえると思い持ってきた。
「緑茶という飲み物ですよ」と言ってライアスに手渡し、次に少年にもマグカップを差し出したら……ミーナは「えっ!?」と声をあげた。
食べかけのおにぎりを持った少年の目には涙が溢れ、ポロポロとこぼれ落ちているのだ。
「どうしたの? あ、もしかして、からかった? シーチキンマヨネーズにほんの少しカラシを入れたから……」
風味付け程度にしたつもりであったが、子供にはからかったかとミーナは慌て、「ごめんね!」と謝った。
けれども少年はブンブンと首を横に振り、涙に咽びながら「違う」と言う。
「からくないよ。僕のために作ってくれたおにぎりは、すごく美味しい。お姉ちゃん、ごめんなさい……。バッグを盗ってごめんなさい……」
「うん、いいよ……」
ミーナは頷いて彼の謝罪を受け入れると、膝立ちして横からそっと抱きしめた。
心を開いてくれたのが、嬉しかったのだ。


