ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~

他にはポテトサラダと、タコの形をしたウインナーソーセージ。

ひよこのように飾り切りした、ウズラのゆで卵もある。

彩りにはレタスとブロッコリーとミニトマトを使い、爪楊枝に色紙を貼った手作りの旗も立てた。

そしておかずの横、お弁当箱の三分の一のスペースには、おにぎりがふたつ入れられている。

中の具は、シーチキンマヨネーズと焼き鮭だ。


おかずの種類が豊富で、可愛く美味しそうに仕上げたこのお弁当を、たった三十分で完成させたミーナは、間違いなくこの街でナンバーワンの料理人だろう。

お弁当箱を見つめるライアスの目が、心なしか潤んでいるように見える。

「すげー……」と感動しているような声で呟き、じっくり見入っていると思ったら、次の瞬間、カッと目を見開いた彼が勢いよく食べ始めた。

ライアスは確か、仕事終わりでレストランに寄り、たらふく食べてきたはずなのに、まるで丸一日なにも食べていなかったかのようなすごい食欲である。

ライアスの食べっぷりを見つめるミーナは、胸が喜びにざわめき、頬が熱くなるのを感じていた。


(いつも本当に美味しそうに食べてくれるから、私の方が幸せをもらっている気分になれる。これからもずっと私の料理を、ライアスさんに食べてもらいたいな……)