【短】キミのためにここにいる

「な、なんで…?」

「だからさ、瑞生は鈍感でバカでそこがかわいいんだけど…ムカつく」


「ディスるんだったらちゃんとしてよ!」

「ディスってないよ。ちゃんと褒めてる」

千都はそう言うと、掴んだ私の手を自分の胸元に当ててくる。


「ほら。こんなにドキドキしてるのに、それでも瑞生は他の奴のとこに行っちゃうの?」

「い、行かない、けど…っていうか、今までそんな素振り見せたこともないくせに、ムカつく」

「だって、瑞生はずーっと俺のもんでしょ?」


じっと見つめられて目眩がする。
なんだって今日はしおがさとうに激変しているのか…。


「なんで、そう言い切るのよ?その根拠はなんなわけ?」


私は今日最大の疑問を千都に投げつけた。