【短】キミのためにここにいる

「瑞生…」

HRが終わると。すぐに千都が私の傍にやってくる。
私はその顔を見ないようにして、カバンを持つと無言でその場を去る。
何時もと違った私と千都の雰囲気に、周囲が少しザワついたけれど、そんなことはどうでもよかった。

私は足早に体育館へと向かう。
何もかも振り切って。

すると、その途中で人懐っこい声が私を呼んだ。



「たーまーきせんぱーい!」

「え…?あ…田﨑くん。どうしたの?」

この田﨑くんというのが、この前私に告白してきた後輩くん。
同じ部活で、いつも一緒にいることが多い。
趣味が合うからか、話していて苦じゃないから、ついつい心を許してしまう相手だ。