【短】キミのためにここにいる

そして、ほぼ心此処にあらず状態で過ごした午後の授業たち。


気付けば教室には人もまばらになっていて。
日直が面倒臭そうに黒板を消して、残った数人が部活へ行く準備をしていた。


「瑞生」

「うわっ」

いきなり人の顔を覗き込んできた千都に思わず声を上げると、僅かに千都の顔が不機嫌に動く。

…ん?
もしかして、怒った?


一応これでも幼馴染だ。
少しの変化だって見落としはしない。
それが好きな人ならば尚更だ。