「それなら、高校の時とか、たまに言われてたよ」
カナもにっこり笑ってそう言った。
本当に? わたし、聞いた事ないんだけど……。
「叶太くん、なんかハルちゃん、変な顔してるんだけどー」
柚希ちゃんの言葉に慌てて、言葉を紡ぐ。
「え? あの、変な顔って言うか……。ただ、そんな風に言われたこと、ない気がするんだけど……って思ってただけで」
首を傾げると、カナはくすくす笑った。
「ハルの前では言わなかったかもな。でも、言われてたよ」
「うん。確かに癒し系かも」
海堂くんが言い、美香ちゃんも続けた。
「そうだね。癒し系のがピッタリだよね。……でもさ、こんなフワフワして女の子らしくて、癒し系なのに、超絶頭が良いとか、ヤバくない?」
頭がいいんじゃなくて、ただ予習していたから、みんなより進んでいるだけなのだけど……。
そう言いたかったけど、天然とか癒し系とか頭が良いとか、なんか、自分を話題にされている状況に慣れなくて、会話に入っていけない。
思えば、高校までは幼稚部や初等部、中等部からの持ち上がりの子が周りにたくさんいて、こんな風に誰がどうだとか、話すことはあまりなかった気がする。大体、みんな知り合いだったし。
「ホント、ハルちゃん、頭いいよな? 同じ一年とは思えないし」
「山野先生の課題、ハルちゃんだけ次元が違う問題もらってるでしょ? あれ見せてもらって、私、本当に驚いたもん」
カナはわたしが困っているのに気が付いて、苦笑いしながら、まだ湯気が立っている紅茶を飲むように身振りで勧めてくれた。
カナもにっこり笑ってそう言った。
本当に? わたし、聞いた事ないんだけど……。
「叶太くん、なんかハルちゃん、変な顔してるんだけどー」
柚希ちゃんの言葉に慌てて、言葉を紡ぐ。
「え? あの、変な顔って言うか……。ただ、そんな風に言われたこと、ない気がするんだけど……って思ってただけで」
首を傾げると、カナはくすくす笑った。
「ハルの前では言わなかったかもな。でも、言われてたよ」
「うん。確かに癒し系かも」
海堂くんが言い、美香ちゃんも続けた。
「そうだね。癒し系のがピッタリだよね。……でもさ、こんなフワフワして女の子らしくて、癒し系なのに、超絶頭が良いとか、ヤバくない?」
頭がいいんじゃなくて、ただ予習していたから、みんなより進んでいるだけなのだけど……。
そう言いたかったけど、天然とか癒し系とか頭が良いとか、なんか、自分を話題にされている状況に慣れなくて、会話に入っていけない。
思えば、高校までは幼稚部や初等部、中等部からの持ち上がりの子が周りにたくさんいて、こんな風に誰がどうだとか、話すことはあまりなかった気がする。大体、みんな知り合いだったし。
「ホント、ハルちゃん、頭いいよな? 同じ一年とは思えないし」
「山野先生の課題、ハルちゃんだけ次元が違う問題もらってるでしょ? あれ見せてもらって、私、本当に驚いたもん」
カナはわたしが困っているのに気が付いて、苦笑いしながら、まだ湯気が立っている紅茶を飲むように身振りで勧めてくれた。