「晃太くん、疲れた?」
逆に聞き返されて、そのまま雑談へ移る。
「特に疲れたって訳じゃないんだけど、水曜日って週の真ん中だし、何となく気だるくない?」
「確かに」
ハルちゃんはなるほどと笑う。
「火曜日は一週間が始まったばかりって感じで、木曜日には後少しって感じだけど、水曜日だと、まだやっと半分かって思うよね」
「そうそう」
俺はハルちゃんににこりと笑いかけた。
で、その気だるい水曜日に、ハルちゃんは来週からも見学するのだろうか?
って、俺が聞いてもいいもの?
まあ、俺が心配しなくても叶太が考えるか。
それに、もう1~2ヶ月もすると、ハルちゃんが苦手な夏が始まる。夏前でも体調が悪くて見学しない日もあるだろうし、そう考えたら、もしかしたら、この見学会も四~五回程度で終わるのかも知れない。
「ハルちゃん、楽しんでる?」
気持ちを切り替えて、問うと、
「うん!」
ハルちゃんはとても嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
そして、そのままスッと笑顔を消して真顔になると、申し訳なさそうな表情になって口を開いた。
「付き合わせてしまって、ごめんね」
「いや、大丈夫だよ。空手って初めてで、見てると面白いし」
「ありがとう。えっと、……晃太くん、あのね、」
ハルちゃんはそこで言葉を一度切る。言うべきか止めるべきか迷っているようで、視線が宙をさまよう。
「どうした?」
促すと、とても申し訳なさそうな表情を浮かべて、ハルちゃんは言った。
「あのね、晃太くん、後一回か二回だけ、付き合ってくれる?」
逆に聞き返されて、そのまま雑談へ移る。
「特に疲れたって訳じゃないんだけど、水曜日って週の真ん中だし、何となく気だるくない?」
「確かに」
ハルちゃんはなるほどと笑う。
「火曜日は一週間が始まったばかりって感じで、木曜日には後少しって感じだけど、水曜日だと、まだやっと半分かって思うよね」
「そうそう」
俺はハルちゃんににこりと笑いかけた。
で、その気だるい水曜日に、ハルちゃんは来週からも見学するのだろうか?
って、俺が聞いてもいいもの?
まあ、俺が心配しなくても叶太が考えるか。
それに、もう1~2ヶ月もすると、ハルちゃんが苦手な夏が始まる。夏前でも体調が悪くて見学しない日もあるだろうし、そう考えたら、もしかしたら、この見学会も四~五回程度で終わるのかも知れない。
「ハルちゃん、楽しんでる?」
気持ちを切り替えて、問うと、
「うん!」
ハルちゃんはとても嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
そして、そのままスッと笑顔を消して真顔になると、申し訳なさそうな表情になって口を開いた。
「付き合わせてしまって、ごめんね」
「いや、大丈夫だよ。空手って初めてで、見てると面白いし」
「ありがとう。えっと、……晃太くん、あのね、」
ハルちゃんはそこで言葉を一度切る。言うべきか止めるべきか迷っているようで、視線が宙をさまよう。
「どうした?」
促すと、とても申し訳なさそうな表情を浮かべて、ハルちゃんは言った。
「あのね、晃太くん、後一回か二回だけ、付き合ってくれる?」