「あ、もちろん美歩さん、笑って受け入れてくれたよ? 叶太はいくらでも預かるから、陽菜ちゃんの事を気にしてあげてって」
うん。お袋ならそう言いそう。
大体、久々に叶太の世話するのだって、楽しそうだし。
隣の家にいるんだから、しょっちゅう会ってるのだけど、やっぱり寝泊まりすると違うらしい。
「で、その後、叶太くんの熱が全然下がらないって聞いて、改めて連絡したんだよね。もしかして、陽菜のせいじゃないかって」
「むしろ、叶太ならハルちゃんのために熱なんて気合いで下げそうですけど」
そう言うと、おばさんは面白そうに笑った。
「美歩さんも最初同じ事を言ってた。
……だけど、叶太くんが私に送ってくるメールとか見ても、気にしすぎ! ってくらいだったしね。晃太くんとこには、もっと激しかったんじゃない?」
そう言われて、
「ええ……まあ」
と苦笑いすると、おばさんも苦笑した。
「そんな訳で、あんまり下がらないから、美歩さんもやっぱり気疲れって思ったんじゃないかな?」
「そうかも知れませんね。……でも、火曜日の夜からはスマホとパソコンを返してもらえるのは、一日十五分だけなんで、ハルちゃんと話して終わりですね。ハルちゃんの事を考えても、ハルちゃんのために何かするだけの時間はないはずです」
そう言って笑うと、おばさんもくすくす笑う。
「そんな訳だから、叶太は大丈夫だと思いますよ。結局、自分が体調を崩したら、ハルちゃんを一人にすることになるって、嫌と言うほど分かったと思うし」
「ああ、確かに」
「あいつには、それが一番効くんじゃないかな」
二人でひとしきり笑ったところで、俺は牧村家をおいとました。
うん。お袋ならそう言いそう。
大体、久々に叶太の世話するのだって、楽しそうだし。
隣の家にいるんだから、しょっちゅう会ってるのだけど、やっぱり寝泊まりすると違うらしい。
「で、その後、叶太くんの熱が全然下がらないって聞いて、改めて連絡したんだよね。もしかして、陽菜のせいじゃないかって」
「むしろ、叶太ならハルちゃんのために熱なんて気合いで下げそうですけど」
そう言うと、おばさんは面白そうに笑った。
「美歩さんも最初同じ事を言ってた。
……だけど、叶太くんが私に送ってくるメールとか見ても、気にしすぎ! ってくらいだったしね。晃太くんとこには、もっと激しかったんじゃない?」
そう言われて、
「ええ……まあ」
と苦笑いすると、おばさんも苦笑した。
「そんな訳で、あんまり下がらないから、美歩さんもやっぱり気疲れって思ったんじゃないかな?」
「そうかも知れませんね。……でも、火曜日の夜からはスマホとパソコンを返してもらえるのは、一日十五分だけなんで、ハルちゃんと話して終わりですね。ハルちゃんの事を考えても、ハルちゃんのために何かするだけの時間はないはずです」
そう言って笑うと、おばさんもくすくす笑う。
「そんな訳だから、叶太は大丈夫だと思いますよ。結局、自分が体調を崩したら、ハルちゃんを一人にすることになるって、嫌と言うほど分かったと思うし」
「ああ、確かに」
「あいつには、それが一番効くんじゃないかな」
二人でひとしきり笑ったところで、俺は牧村家をおいとました。