「あれ、流川くん……?」
どうしてここに……?
こんなに遅い時間だからもう寝ているかと思った。
彼は私と同じように驚いた表情をしていたけれど、駆け足気味でこっちへと来る。
「何かあった?ていうか、ホテルの中とは言えこんな時間に一人は危ないだろ」
流川くんは珍しく怒っているようだった。
眉間にしわがよってる……あんまり見ない表情だ。
「ごめんね、なんだか眠れなくて。心配してくれてありがとう」
私のことを想って怒ってくれる人なんてそうそういない。
不謹慎だけれど嬉しくて、えへへと笑うと彼は小さく息を吐いた。
「まあ無事ならいいんだけどさ」
「流川くんは優しいね。ところで、流川くんこそ何かあったの?」
「俺は……凛月と一緒だよ。眠れないから飲み物でも買おうと思って」
質問に答えてくれながら、私の隣にそっと座る。
そっか。
確かこの近くに自動販売機があったっけ。
「何か買った?」
「ううん、まだ。でももういいや。凛月と話してる方が気分転換になるし」
「そ、そっか」
また心臓がドキドキし始める。
彼が「うん」と微笑んだあと少し沈黙が流れて、潮風が吹いた。
どうしてここに……?
こんなに遅い時間だからもう寝ているかと思った。
彼は私と同じように驚いた表情をしていたけれど、駆け足気味でこっちへと来る。
「何かあった?ていうか、ホテルの中とは言えこんな時間に一人は危ないだろ」
流川くんは珍しく怒っているようだった。
眉間にしわがよってる……あんまり見ない表情だ。
「ごめんね、なんだか眠れなくて。心配してくれてありがとう」
私のことを想って怒ってくれる人なんてそうそういない。
不謹慎だけれど嬉しくて、えへへと笑うと彼は小さく息を吐いた。
「まあ無事ならいいんだけどさ」
「流川くんは優しいね。ところで、流川くんこそ何かあったの?」
「俺は……凛月と一緒だよ。眠れないから飲み物でも買おうと思って」
質問に答えてくれながら、私の隣にそっと座る。
そっか。
確かこの近くに自動販売機があったっけ。
「何か買った?」
「ううん、まだ。でももういいや。凛月と話してる方が気分転換になるし」
「そ、そっか」
また心臓がドキドキし始める。
彼が「うん」と微笑んだあと少し沈黙が流れて、潮風が吹いた。



