そう言うとスズに笑顔が浮かんだ。


「そうなのかも!」


「でも、それならどこかで事故が起こってるはずだよね?」


サチが不安そうな表情で言う。


リカコの時は交通事故。


コトネの時は工事現場での事故だった。


そしてそれは、遺体が消えると同時に起こっている。


しかし今回はどこからも大きな物音は聞こえてこない。


「ちょっと、学校の周りを調べてみようか」


「そうだね。マキの死体が見つかるかも」


しかし、その日の内にマキの死体をみつけることはできなかったのだった。