案外ストレートにくるのね、キョンちゃんって。それより――、
「無理に敬語使わなくてもよくない?」
「ち、違うのよ! 一瞬、警戒がほぐれちゃったの……ですよ」
まだ、頑張るか。
「もういい加減、普通にしゃべりなって。
俺なんかに警戒したってどうしようもないでしょ?」
「……どの口が言ってるのよ。
あんたなんか、最も警戒しなくちゃいけない人物でしょうが」
すごい言われようね。まあ、敬語じゃなくなったからヨシとしましょう。
「どの口って、この口ぃ。なんなら、確かめてみる? キョンの唇で」
「そこから突き落とされたいの?うちの階段、結構な傾斜だから、よく転がるわよ」
……ふうん。『うち』ねぇ。
「ここって、貴史ちゃんと燈子さんの家だよねぇ? プラス、キョンの3人暮らし?」
「そ、そうだけど……。なにか問題でもある……?」
トイレのドアを隔てた向こうから、キョンのどもった声。
なるほど。キョンの口調だと、俺が何を言いたいのかわかってるみたいね。
「問題ってーか、なんだろうね。
いくら姉妹って言っても、姉夫婦と同居って、ねぇ?」
「……戸部さんには、関係ないわ」
「無理に敬語使わなくてもよくない?」
「ち、違うのよ! 一瞬、警戒がほぐれちゃったの……ですよ」
まだ、頑張るか。
「もういい加減、普通にしゃべりなって。
俺なんかに警戒したってどうしようもないでしょ?」
「……どの口が言ってるのよ。
あんたなんか、最も警戒しなくちゃいけない人物でしょうが」
すごい言われようね。まあ、敬語じゃなくなったからヨシとしましょう。
「どの口って、この口ぃ。なんなら、確かめてみる? キョンの唇で」
「そこから突き落とされたいの?うちの階段、結構な傾斜だから、よく転がるわよ」
……ふうん。『うち』ねぇ。
「ここって、貴史ちゃんと燈子さんの家だよねぇ? プラス、キョンの3人暮らし?」
「そ、そうだけど……。なにか問題でもある……?」
トイレのドアを隔てた向こうから、キョンのどもった声。
なるほど。キョンの口調だと、俺が何を言いたいのかわかってるみたいね。
「問題ってーか、なんだろうね。
いくら姉妹って言っても、姉夫婦と同居って、ねぇ?」
「……戸部さんには、関係ないわ」



