一部のよそ

ミステリー・サスペンス

七木南々己/著
一部のよそ
作品番号
706433
最終更新
2013/03/27
総文字数
940
ページ数
3ページ
ステータス
完結
PV数
2,345
いいね数
0
はつ恋の女の子が死んだ。

ジャンルがわかりません……。
これだろー、って方、教えてくださいまし。

この作品のレビュー

★★★★★
2013/04/14 03:45
投稿者: 和宮 樹 さん
実にいぶかしい作品

じとり、と纏わりつくような文章に息苦しさを覚えつつも、貪るようにして行間に爪を立て、食い入り読み込むのは“ぼく”の感情をどのように受け止めればよいのかがわからないため。 激しい焦燥感と、後ろめたさを醸す後悔。 そして、誰ともなく告げる自虐。 あえていう。 これは―― ――『純愛』だ。

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この作品の感想ノート

蝉の声、照りつける太陽、まとわりつく汗、白煙がのぼる煙突。

苦しくなるくらいに苛立ちを感じてるのは、ぼく、が抱えた秘密のせいなのか。


たった3ページの中に濃縮された物語、とても興味深く読めました。素晴らしいです。

2013/06/23 19:05

夏の纏わりつく蝉の声って全てを遮断する気がする。
その世界にすべてを閉じ込める。

この主人公はその果てしなく広くそしてびっくりするほど狭い世界に密閉された車と彼女ごと取り込まれた気がする。

どんなに時を重ねてもどんなにくだらないことで笑っても、子供を叱って孫に笑いかけても、永久に夏の蝉の世界の彼は彼女のものだ。

蝉の声で仕切られた世界では彼女は彼を自分のものにする。
『初恋』ってそういうものかもしれないなあ。
……って思わされました。

2013/06/12 20:08

この作品のひとこと感想

すべての感想数:6

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