ズキン? ズキンって何?
そんな疑問が頭をめぐる中、バスのステップを踏んで駅前に降り立つ。
もう、木枯らしと呼んでいい風が、行き交う人々の隙間を縫うように吹き抜けた。
俺を待ってくれている、キョンの長い三つ編みが大きく揺れた。
「キョン、寒いね。大丈夫?」
「大丈夫です」
そう一言残して歩きだしたキョンの小さな背中。
まだ会話は続かないし、ぶっきらぼうだけれど、ちゃんと俺に返してくれる。
それだけで嬉しくなった。変なの。
はは。俺、変になっちゃったかも。
「キョーン! 俺は、大丈夫じゃないのー。凍えそう!」
少しだけ先を歩くキョンは、振り返って、
「いいんじゃないですか? 凍えれば、戸部さん、静かになりそうですし」
キョンちゃん、キビシー。
それだけ言い放って、またスタスタ。
俺もキョンの速さに合わせて、今度は右側についた。
「そうじゃなくて、温めて? って意味なんだけどなぁ」
「そういうことは、私に言わないでください。
戸部さんには、頼まなくても温めてくれる人がたくさんいるじゃないですか」
あーらら。
そんな疑問が頭をめぐる中、バスのステップを踏んで駅前に降り立つ。
もう、木枯らしと呼んでいい風が、行き交う人々の隙間を縫うように吹き抜けた。
俺を待ってくれている、キョンの長い三つ編みが大きく揺れた。
「キョン、寒いね。大丈夫?」
「大丈夫です」
そう一言残して歩きだしたキョンの小さな背中。
まだ会話は続かないし、ぶっきらぼうだけれど、ちゃんと俺に返してくれる。
それだけで嬉しくなった。変なの。
はは。俺、変になっちゃったかも。
「キョーン! 俺は、大丈夫じゃないのー。凍えそう!」
少しだけ先を歩くキョンは、振り返って、
「いいんじゃないですか? 凍えれば、戸部さん、静かになりそうですし」
キョンちゃん、キビシー。
それだけ言い放って、またスタスタ。
俺もキョンの速さに合わせて、今度は右側についた。
「そうじゃなくて、温めて? って意味なんだけどなぁ」
「そういうことは、私に言わないでください。
戸部さんには、頼まなくても温めてくれる人がたくさんいるじゃないですか」
あーらら。



