真っ直ぐ前を向いて、歩くキョン。結構なハイペース。
俺は、キョンの左側にをキープしながら、次の言葉を探していた。
横を見下ろせば、顔を隠す黒い前髪から、桃色の唇がちらっちらっとのぞく。
ヘの字に曲がってることを差し引いても、すっげーうまそ。
「ねぇ、キョン。どうして手ぇ繋いでくれないの?」
やっと見つかった言葉がコレ。わかりきったこと聞いてどうするんだろうね。
全然冴えない。
俺ってこんなに口下手だったっけ?
「…………」
やっぱり無視、か。
それでも、めげないたすく君は、意地になってバス停に着くまでひたすら話しかけ続けた。
下校時刻まで学校にいることが少ないもんで、この時間のバスに乗るのは久しぶり。
同じ制服を着た生徒さんが並ぶ、列の最後尾にキョンを前にしてついた。
「この時間って、人多いねー。座れるかなあ?」
「…………」
ある意味、すっごい根性あるよ、キョンちゃんは。
これだけ話しかけて、無視し続けられる子って、そうそういない。
意思が固いっていうか、頑固っていうか。
それとも、そうとう俺のこと嫌いか。
……最後の考えは、悲しいからデリート。
「そういえば、キョンさあ。一緒にかえろって無理に誘っちゃってごめんね。
もしかして、他の友達と一緒に帰る約束してた?」
前に立つキョンの背中が、ビクっと震えた。
あ。失敗。教室での様子見てたら、だいたい予想できたはずなのに。
思わず口に出ちゃった。
俺は、キョンの左側にをキープしながら、次の言葉を探していた。
横を見下ろせば、顔を隠す黒い前髪から、桃色の唇がちらっちらっとのぞく。
ヘの字に曲がってることを差し引いても、すっげーうまそ。
「ねぇ、キョン。どうして手ぇ繋いでくれないの?」
やっと見つかった言葉がコレ。わかりきったこと聞いてどうするんだろうね。
全然冴えない。
俺ってこんなに口下手だったっけ?
「…………」
やっぱり無視、か。
それでも、めげないたすく君は、意地になってバス停に着くまでひたすら話しかけ続けた。
下校時刻まで学校にいることが少ないもんで、この時間のバスに乗るのは久しぶり。
同じ制服を着た生徒さんが並ぶ、列の最後尾にキョンを前にしてついた。
「この時間って、人多いねー。座れるかなあ?」
「…………」
ある意味、すっごい根性あるよ、キョンちゃんは。
これだけ話しかけて、無視し続けられる子って、そうそういない。
意思が固いっていうか、頑固っていうか。
それとも、そうとう俺のこと嫌いか。
……最後の考えは、悲しいからデリート。
「そういえば、キョンさあ。一緒にかえろって無理に誘っちゃってごめんね。
もしかして、他の友達と一緒に帰る約束してた?」
前に立つキョンの背中が、ビクっと震えた。
あ。失敗。教室での様子見てたら、だいたい予想できたはずなのに。
思わず口に出ちゃった。



